高台への道路を進んでいくと、目の前に六角形の黒い建物が現れます。
周囲とは一線を画した、印象的な外観が目をひきます。
レッドシダーを使った物件訪問の第3回は、円海山のトレッキングコースに近い
磯子区の高台に位置するT様邸のレポートです。
外壁には、ウエスタンレッドシダーのサイディング材(本実加工・節有りタイプ・TG-17127N)を使用しています。
塗料は黒色系のオイルステインを選択。
落ち着いた、モダンな雰囲気が素敵です。
節有りはこのような感じになります。「木」らしい趣きがあっていいですね!

縦のルーバーがアクセントになっています。
ルーバーもレッドシダー。
目隠しをしながら、風通しをよくするためのデザインです。

にこやかに出迎えてくださった奥様に、家づくりについて、お話を伺いました。
「木の家への思いは、特にきっかけがあった訳ではありません。
昔から将来の為に色々な家を意識して見ていましたが、
いいなあ、と思う家は木の外壁の家でした。
自分達の感性に一致したのでしょう。
しかし、だからと言ってログハウスの家は好きではありません。
木の素朴さとデザインの品格さが合わさったものが好きでした。」
ご夫婦は、家づくりにあたり、趣味のサイクリングをしながら、いろいろなお宅を見て回ることから始められました。
さらに雑誌などで情報収集をしたりするうちに、目指すイメージが形になってきました。
そのこだわりのひとつが、「木の外壁」です。
始めに相談した建築士さんには、「木では無理ですよ」と、一言で却下されてしまったそうです。
その時点では、建築士さんが2000年の建築基準法改正を知らなかったことが原因でした。
そうでなくても、「木の外壁はメンテナンスが大変」「工事に手間がかかる」などのマイナス点を挙げて、
積極的に木を使おうとしない業者も存在するのが現状です。
それでも、「木の外壁がダメだと言うなら、実際に見て憧れた、
木の板張りの家はなぜ建てられているのだろう…?」という疑問を捨てきれず、
あきらめなかった奥様は、ご主人が買われた「建築知識」という専門雑誌に、
木の外壁についての記事があるのを見つけました。
記事のタイトルは、「外装材選びで間違えないために知っておきたい基本知識」。
建築基準法改正についてや、木材の耐久性を上げる施工法のポイントがまとめてあり、
「やはり木の外壁は可能なのだ」という思いを強くしたそうです。
→建築基準法改正についての詳しい説明は、(財)日本住宅・木材技術センターのウェブサイト
「ひろがる外装への木材利用」 をごらんください。
実は、その記事は高広木材が取材を受け、専務の話をもとに書かれたもので、
記事中に「ウエスタンレッドシダーのデッキ材・外装パネル材を扱う高広木材」という1文が載っていました。
それをごらんになり、直接高広木材に問い合わせることに決めたそうです。
さらに抜群のフットワークで、すぐに新木場までご夫婦おそろいで訪ねてこられました。
高広木材の社屋には、レッドシダーがふんだんに使われています。
→社屋のご案内ページに写真がたくさんあります!
レッドシダーの外壁材が張ってある社屋を見て、イメージに合うと気に入っていただき、
「こういう家にしたいのです!」という展開に。
とんとん拍子とはまさにこのことで、すぐその日に、おつき合いのある設計士さんをご紹介。
またもタイミングよく、すぐに打ち合わせできるとのこと。
こうして、スタジオアーの諸角 敬さんの設計で、木の外壁が実現したのです。
このT様邸は、2008年神奈川建築コンクールで、奨励賞を受賞したそうです。
熱心なご夫婦は、建築中も、仮住まいから頻繁に現場に通われ、大工さんとも顔見知りになり
通常なら見られない壁の内側までご覧になったとか。
竣工してからも、細かい部分を、ご自身の手で工夫されています。
カチッとしたシャープな印象の外観と対照的に温かみを感じる内装やインテリア。
イケアに通われてお気に入りを見つけるなど、ローコストながらも妥協せずに、
気に入ったものを上手に取り入れているのが素晴らしい!
ご夫妻のこだわりと工夫が随所に見られ、この家を愛していらっしゃるのだな~
と、ひしひしと感じました。
お家の中心にトップライトがあり、明るい日差しが差し込みます。

夏は暑いぐらいなので、やわらかい光になるよう、布をつけて工夫しているそうです。
お宅のあちこちに手作りのアイディアがあふれています。
住みやすくなるよう、自分たちで考えながらの作業ひとつひとつがとても楽しそう!
今回、レッドシダーをご採用いただいたのは、外装のみでした。
社屋の内装を実際に見て、内装にもぜひ使いたいと思っていたそうなのですが、
予算の都合上、今回はやむなくあきらめたそうです。
「でも、将来的には絶対内装も無垢の木にしたい」との力強い言葉をいただきました!
その時は、ぜひまたお役に立ちたいと思います。
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